「予算は200万円あります!おすすめの農機具を売ってください‼」
事務所に入るなり、訴えるように話す青年。
聞けば、中国出身の20代後半の、この青年。
日本で新規就農を夢見て7年前に来日。
以後、働いて、働いて、蓄えを増やし「200万円」を貯めたとのこと。
働いていた地は、西日本。
合間を見ながら日本各地を周り、
自らが新規就農を行いたいと思える地を探してきたという。
ある日訪れた山梨県が気に入り、この地に決めた。
畑も住処となる賃貸住宅も決めた。
ここで、畑を貸してくれる方から、
「農機具がないと、本当に畑をやるか分らんから、
農機具を揃えたところで、土地貸契約をおこなう。」と言われた。
そこで、慌ててHPで見つけた当社に飛び込んできたのだそうだ。
先ずは、青年にコーヒーをすすめて一息ついてもらった。
そして「必ず協力するからだいじょうぶだよ。」と伝えた。
先日の新聞記事で、生まれ育った山梨県を、酪農で盛り上げる
ことを夢見る青年が、自分たち農家に対する支援対策強化を
切に願う記事を読んだ。
農林水産省の報告(2021年度)によると、日本の食料自給率は38%。
頑張りたい、頑張っている農家青年はいる。
夢見る農家青年たちの夢を、夢のまま終わらせてしまっては、
もったいないなぁ…。と想いながら今夜の晩酌を終わらせた。